Porsche Cayenne 955 specially designed AFF design 22

Porsche Cayenne 955 specially designed AFF design 22

2016年6月22日水曜日

凄いよ岡根さんの955R 念願のPCCBカラーでの強化ブレーキシステムが装着されました。総重量約3トン近くの巨体を管理させる強化ブレーキの重要性。 















AFF  SPORTS CLASSIC 
22  FORGED  RS 296 

格好良さとかのデザインだけの恩恵ではない
本質的な走りの追求とその醍醐味。

22  FORGED  RS 296 についての
理論的なお話しで御座います。

先にお話しさせて頂きたいのは
恩恵メリットの製品解説よりも、
まずはデメリットとして考えられるのは
22  FORGED  RS 296 
製造コストに対してのお話しで御座います!

製品製造時間とその高品質な材料を
チョイス選択する事により発生する
材料コストの問題と製品開発に至るまで、
膨大なる開発時間が掛かる事でしょうか、
最高の素材を選択し時間を掛ければ、
あたりまえですが製品のコストは
割高な方向へとシフトして行きます。

良い製品だとは
頭の中で理解出来ていても、
イザ実際に装着に至るまで、
もしくは購入決断までには
正直色々な時間を要する事!

これがデメリットとして考えられるお話しでした。



さて本題の鍛造22インチの
本質的な恩恵とその魅力についてです。


手に入れた後のロングライフという提案。

宝物はいつまでも色褪せない対象物で
あって欲しいと願うシンプルな気持ち。

飽きないデザインや、
そのフォルムはもちろんの事、
やがては飽きてしまうようなありきたりの造形は
お世辞にもロングライフな製品とは呼べません。

眺めているだけで気持ちの良い美しさとは何か?

好きや嫌いは別にして
惚れ込むような美しきフォルムの存在。
眺めていて心がときめかないような、
ありきたりのデザインには、
それほどの魅力や価値を感じません。

あああ!手に入れて本当に良かった!
といつも思えるような心意気が、
実は一番重要で大切なのかも知れません!

そして美しいだけはなく、
実用的で徹底的な高い耐久性も要求されます。
本当のプロ素材としての条件は、
この高耐久性のロングライフ環境の実現でも御座います!

素材としての強度が長期に渡って確保され、
変形の少ない驚異的な製品耐久性と、
徹底的に追い込まれた品質管理と完成度。
デザインを含めて美しいモノは非常に高性能なのです。

そして肝心なのは徹底的な軽量化の追求という、
圧縮鍛造素材としての鍛え抜かれた重量問題でした。

製品の全体重量が驚くほど軽量で硬い。
簡単そうですが実は一番難しい問題が
ここの領域の実現だったのです。
製法からその素材の選択までを
製造技術はモチロン手間隙掛けて
丹念にじっくりと追い込んで行く
製品の高次元高品質を誇る製造環境からの誕生。

軽量化と精度と耐久性の実現が意味するモノ!

理想的なバネ下荷重の低減が
これによりようやくですが実現されました。
しかもアルミ製品では一番重要なる
中心軸センターが正確に得られ、
ハブセントリック構造はモチロン、
製品完成時における
ど真ん中での回転バランスを実現出来ました。

え?ど真ん中での回転バランスって
そんなのあたり前のコトでしょう?

とお考えのコトとは思われますが、

あたり前と思われている正確なる中心軸の実現とは
現実問題としては非常に難しい領域だったのです。

机上の計算で作られた簡単なモノほど、
現実問題としての誤差を大きく含むのです。

問題解決は製法上に発生する自然素材における熱問題でした。

熱膨張における収縮歪みの問題をご存知でしょうか?
製品設計時に例え理論上は100%の寸法設計であったとしても、
現実的には鋳造製品にありがちな、
抜き型の環境変動や膨張誤差の歪み問題が考えられます。

ドロドロに熱い溶かした鉄の膨張体積と、
製品完成冷間時における収縮歪みの問題は、
簡単には避けては通れない1つの大きな課題でもありました。
この不安定な予測出来ない熱膨張歪み問題は、
微妙な製品アンバランスなる個体差や誤差を発生させておりました。

アルミ4本全体の中心軸が微妙に傾いていたり、
センター位置からズレていたら、
実際に装着させて道を走らせて行く場合の、
走行フィーリングは一体どうなるのでしょう?
モチロン車体本体の総重量がアルミの中心に加わり、
回転軸は中心から下方向へと常に押さえつけられる構造で御座います。
素材の強度と耐久性の問題は実はここでも重要なる役割を持つのです。

圧縮鍛造素材を今度は加工の一番難しいとされる切削製法技術。
冷間常温 水圧切削という離れ技で熱膨張歪みの誤差を、
徹底的に追い込んで行きました。

摩擦熱における発熱問題や切り刃の変形摩耗で
製品ロットの製作ライン誤差が避けられない、
不安定な環境からの根本脱却だったのです。

当然これらの工場環境のインフラには膨大な設備投資が掛かり、
簡単には製作出来るようなラインでの通常時間では完成されません。
製作時間も製造コストも選び抜かれた高品質としての素材も、
想像以上に膨大なる道のりを得てようやく完成品として、
厳しきチェックを潜り抜けて生き残った製品だけが、
世に送り出されるシステムだったのです!

ゴチャゴチャと面倒な前置きが長くなりました。

さてさてここからがまた本題なので御座います!

製造メーカーから販売店へ完成された製品が店舗へと納入されます。
ここで販売店側でもあたり前ですが厳しき最終チェックを必要とします。
実は新品製品であればそんなコトをわざわざしなくても良いであろうと、
製品品質チェックを怠けたり適当に目視だけで、
表面上の色むらやら傷の有無を確認するのが通常チェックなのですが、
新品製品のデザイン的なチェックより重要なのは、
全体的な製品回転バランスの誤差問題の方が遥かに重要だったのです。

今から15年前くらいにAFF   EURO FIVE 18 という、
メルセデスのワイドボディー500専用のアルミを開発させて頂きました。
製品ロットは合計で初期ロットで合計80本で御座いましたが、
箱から取り出し専用の自社バランサーで再確認テストを徹底して行いました。
クオリティーチェックと基準は製造メーカーが定める合格完成品基準より、
さらにその先を行く領域へと厳格化させ厳しく再設定させて頂きました。

AFF  クオリティーとして
基準値を独自に設定させて頂いたのです。
当時の完成品として納入された80本の製品のうち
バランスウエイト基準20を超えるものは、
基準値外として失格排除させて頂きました。

普通であればバランスウエイト基準40だったのですが、
徹底した製品の軽量化を売り物にしているアルミ素材としての製品が
バランスウエイト基準40値まで許容するのは謳い文句との矛盾が御座います。

求めているモノが超軽量で安定した製品バランスなのに、
新品製品でありながら中途半端なバラツキを黙認しては意味がありません。
品質チェックから外れた製品は微妙な製品も含めて、
失格返品措置として製造メーカーさんへと送り返しました。

最初の80本の出荷製品でバランスウエイト基準40値以内で
製品チェックを施した場合の合格率は100%でした。
ですが測定基準を追い込んで僅か1Gでも、
バランスウエイト基準20値を超えた製品を測定すると
総数56本の製品が基準外対象製品NGと厳しくも判定されました。

測定値オーバー数値22が実質17本、
数値23が13本、数値30が2本、数値31 が1本
そして測定値オーバー数値21が実質23本だったのです。
初期ロットの約70%にあたる数の新品製品を全部返却して
バランスウエイト基準20値以内に追い込んで行く流れを繰り返しました。

厳格基準値20以内の審査基準から外れたAFF製品は、
特定限定商材としての特性上他の販売店経路へは再販はされずに
勿体無いのですが全ては廃棄処分扱いとしての契約でした。

こうして販売店側の独自に設定させて頂いた
厳格基準値20以内のみを製品の
合格クオリティーとして定めて行きました。

いつの日からか厳格基準値20を普通に100%クリアーされた
製品しか製造メーカーさんからは届かないようになり、
これらの厳しき意識が高性能製品の、
安定した品質管理へと自然と繋がって行きました。

AFF  SPORTS CLASSICの製品開発は
約5年の歳月を要しました。 
22  FORGED  RS 296 
デザインの構築から製品化までの道のりは、
想像以上に長くて遠いものでしたが、
ようやくここに実現の運びとなりました。

誕生から装着までに色々なプロセスと歴史を
背負っているのかも知れません!


22  FORGED  RS 296 と同時に
強化ブレーキの組み合わせも
以前に比べると順調に推移して参りました。
旬としましては大口径ローターと
黄色のPCCBカラーが何気に人気なのです。


勢揃いのオールイエローキャリパー&22インチと
AFF  SPORTS CLASSIC  フルエアロスタイルです。

カイエンターボ955R  
スポクラフルコンプリート
8Eシルバー右ハンドルの450馬力ターボ。
元須賀さん号〜現在岡根さん号







AFF  SPORTS CLASSIC  
22  FORGED  RS 296  銀色

PCCBイエローにペイントされた
前後左右でのブレーキシステムを装着。
F:ブレンボ8POD  キャリパー/400mmRDD社製
スリット式大口径2Pローターとの組み合わせ、
R:ブレンボ4POD  F360 キャリパー/370mm RDD社製
スリット式大口径2Pローターとの組み合わせ、

考え抜かれた製品の集合体には自然と美しきオーラーが宿るのかも知れません。
本質的な内容の濃さを追求する製品造りとその実現を目指して!
AFF  SPORTS CLASSIC  955フルコンプリートスタイルの提案なのです。


Toshifumi  Kako  





















































































































































































































































































































































































































































































































































































































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