ポルシェ955カイエンターボの魅力。その2 これは通称名SUVというよりは、 車高のやや高めな高性能ポルシェワゴンと呼ばれるべき955

ポルシェ955カイエンターボの魅力。その2

惚れ込む価値があるからこそ愛されるその存在。

PORSCHE 955 Cayenne Turbo　 450ps
グレードの頂点を極めたツインターボモデル。
ベースグレードのV6にノンターボのV8 NAとは違う
ターボモデルは徹底した豪華装備とその造り込みが魅力。

新車時の諸経費込み
総合金額が約1700万円相当だった時代では
なかなか簡単には手が出せない孤高の領域でもありました。

このターボモデルには色々と記号が追加される
スペシャルモデルも少数ですが存在しておりました。

PORSCHE 955 Cayenne Turbo S 　 500ps
HPE 500 ハイパフォーマンスエディションと呼ばれた
初期型のカイエンターボの限定車

ポルシェ「カイエン ターボ」の特別限定車、
16台の日本限定先行輸入販売カイエン ターボ
ハイパフォーマンスエディション」を発売。

発売初日で16台は半日足らずで完売となったそうです。
高性能バージョンハイパフォーマンスエディションは、
4.5L V8ツインターボ　エンジンをさらに強化。

最高出力が450psから500psに高められた。

エンジン以外では、
ブレーキにフロント380mm、
リア358mmの
大型ディスクブレーキを採用しているほか、
大型4ピストンキャリパーや
ブレーキパッドを装着。
外装は、スポーツデザインパッケージ
いわゆる955フルエアロが標準装備
丸いFOGLAMPが特徴の特製フロントバンパー
ルーフスポイラー、2Pリアバンパー、
サイドスカートなどからなる
「955スポーツデザイン・パッケージ」
ホイールは特別ペイントの
スポーツテクノ20インチホイールを履く。

ディーラー扱いでは16台の限定発売。
車両の販売価格は 17,500,000円　
新車時の乗り出し諸経費込み価格
総合金額が約1950万円相当だった時代。

PORSCHE 955 Cayenne Turbo S 　 521ps

特別仕様車「カイエンターボS」は、
カイエンモデルレンジの
新たなトップモデルとなるべく、
最高出力383kW(521PS)/5,500rpm、
最大トルク720Nm/2,750～3,750rpmと、
カレラGTに次いで2番目に高いものとした。
さらにスポーツデザインパッケージや
ライトコンフォートデザインなどの装備を加えている。

2006年発売当時の新車価格 18,500,000円 税別
新車時の乗り出し諸経費込み価格
総合金額が約2150万円相当だった時代。

これらの初期型ターボモデルは全て排気量が同じく4500cc
V8 DOHC エンジンはノンターボNAと基本的には共通。
乗ってみるとこれまたバランスの良いパワーと、
信じられないくらいのポテンシャルを、
遺憾なく発揮するから驚きのポテンシャルなので御座います。

個人的にはカイエンS 最初は自然吸気のノンターボモデル
排気量は同じく4500ccのV8エンジン340psから購入しましたが、
このカイエンSに搭載されている340psエンジンでも
充分過ぎるくらいのポテンシャルが体感出来るのですから、
955シリーズの基本性能が如何に高いかという事が、
理解して頂けるかと思います。

また贅沢にも955ターボモデルには当たり前ですが、
IHI 製のタービン過給器が2個も、
このエンジンに対して標準装備で追加されているのですから、
説明抜きに別世界の加速力と絶大なるトルクフィーリングを誇ります。

これだけの高性能を誇る理想的なSUV車両
ポルシェ955カイエンの底知れぬポテンシャルと完成度。
快適な性能スペックだけでなく抜群なる耐久性もあります。
その秘められた優秀なる特殊車両が日本国内では正当評価される事無く
残念ながら海外にまた大量に流れ出ている現状が歯痒くてなりません。

新車当時は天文学的な金額では御座いましたが、
程度の良い個体を探すなら今の時期はある意味、
非常に満足度の高いコストパフォーマンスが得られる
射程距離内に探し求めていたようなカイエン955が存在している
貴重な黄金期なのかも知れません。

これは通称名SUVというよりは、
車高のやや高めな高性能ポルシェワゴンと呼ばれるべき
名車の領域に近い素晴らしきクルマなんだと思われます。

Toshifumi Kako